?満期保険金の受取にも贈与税はかかるの?

(H21.1月号掲載)

Q

この度、夫の生命保険の満期保険金を生命保険会社から400万円受け取ることになりました。契約時に、契約者=夫、被保険者=夫、受取人=妻としたのですが、この場合、贈与税がかかるのでしょうか。また、贈与税がかかる場合、贈与税額はいくらになるのでしょうか?なお、夫婦は生計を一にしています。

受付
A 満期保険金の受取人が契約者(保険料の負担者)と異なる場合には、贈与税の対象となります。ご質問のケースにおいても、夫(契約者)の財産を妻(受取人)が無償で譲り受けることになるので、ご夫婦で生計を一にしているか否かにかかわらず、夫から妻への贈与になり、贈与税の課税対象になります。
【対象となる契約例】

贈与税の対象となる満期保険金の契約例です。

契約内容 契約例 税の種類
契約者 被保険者 受取人
契約者と受取人が別人 贈与税

(注)契約例の被保険者は満期保険金の受領には関係しませんが、保険関係を明確に示すために記載しています。

【贈与税の税金計算】

満期保険金は、原則としてその年に贈与を受けた他の財産と合算され、基礎控除の110万円が差し引かれた後の金額に対し課税されます。

今回のケースで、贈与を受けた他の財産が無いと仮定した場合、贈与税額は下記の通りです。

@ (満期保険金) − (基礎控除額) = (課税価格)
       400万円  − 110万円 = 290万円
A (課税価格) × (税率) −(速算控除額) = 贈与税額
       290万円 × 15% − 10万円 = 33.5万円
 (注)基礎控除後の課税価格により、税率・速算控除額は異なります。
【保険料の一部負担】

保険料の一部を保険金受取人が負担し、残りの部分を保険金受取人以外の人が負担していた場合には、その保険料の負担割合に応じた保険金の額がそれぞれ贈与税と所得税の対象となります。例えば、妻が保険金受取人となっている契約で、払込保険総額の6割を妻が負担し、残り4割は夫が負担しているような場合、満期保険金のうち6割部分は妻の所得税対象、4割部分は夫から妻への贈与ということになります

【年金形式で受け取る場合】

満期保険金を年金形式で受け取る場合には、「定期金に関する権利の評価」(相続税法第24条)の規定(注)によって、贈与税の課税対象金額が計算されます。 さらに、毎年受け取る年金は、公的年金以外の「雑所得」となり、受け取る際には、原則として所得税が源泉徴収されます。
(注)年金の受け取り期間や権利の取得時の年齢に応じて、課税対象額が算定されます。

詳しいことは、税務の専門家である税理士にご相談ください(近畿税理士会 姫路支部)

http://www2.kinzei.or.jp/~himeji/