?上場株式等の譲渡損失と配当所得との通算が可能に!

(H21.11月号掲載)

Q

個人投資家が上場株式等の売買で損失が生じた場合、他の所得と損益通算することはできないのでしょうか?

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A

株式等に係る譲渡所得等の赤字の金額は、他の株式等に係る譲渡所得等の黒字の金額から控除しますが、その控除をしてもなお控除しきれない赤字の金額は、給与所得など他の各種所得の金額からは差し引くことはできません。

ただし、平成21年分からは、上場株式等に係る配当等(一定の大口株主等が受けるものを除きます。)については、上記によっても控除しきれなかった株式等の譲渡損失の金額のうち上場株式等の譲渡損失の金額は、上場株式等に係る配当所得の金額(申告分離課税を選択したものに限ります。以下同じです。)から控除することができます。

また、配当所得の金額と損益通算してもなお控除しきれない金額については、翌年以降3年間にわたり、確定申告をすることにより株式等に係る譲渡所得の金額及び上場株式等に係る配当所得の金額から繰越控除することができます。

● 繰越控除+配当所得の損益通算

平成20年分以前に関しても、平成15年1月1日以後、上場株式等に係る譲渡損失の金額のうち、その年の株式等に係る譲渡所得等の金額の計算上控除しきれない金額については、確定申告することにより、翌年以後3年間にわたり、株式等の譲渡所得等の金額から繰越控除できておりましたが、この度、上場株式等の譲渡損失と、上場株式等の配当等は、ともに上場株式や株式投資信託等から生ずる所得であることに着目し、上場株式等の当年分の譲渡損失と、上場株式等の配当所得との間に損益通算の仕組みを導入するとともに、過年分より繰り越された上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除の対象に上場株式等の配当所得が追加されることになりました。

● 控除の順番

上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除については、まず株式等に係る譲渡所得等の金額から控除し、なお控除しきれない損失の金額があるときは、上場株式等に係る配当所得の金額から控除します。

また、繰越控除については、平成20年以前の各年に生じた上場株式等に係る譲渡損失の金額で確定申告をしていることにより、平成21年以降に繰り越されるものについても、平成21年分以降の各年分の上場株式等に係る配当所得の金額から控除することができます。

● 手続き

詳しいことは、税務の専門家である税理士にご相談ください(近畿税理士会 姫路支部)

http://www2.kinzei.or.jp/~himeji/