?住宅ローン控除、借り換えるとどうなる?

(H26.6月号掲載)

Q

現在、住宅を購入し住宅ローン控除の適用を受けています。金利の低い住宅ローンに借り換えを検討していますが、借り換え後も住宅ローン控除の適用は受けられますか?

受付
A

はい。以下のすべての要件を満たす場合には、継続して住宅ローン控除の適用が受けられます。

解説

住宅ローン控除とは、居住者が住宅ローンを利用して住宅を購入等し、平成29年12月31日までに自己の居住の用に供した場合(住宅取得の日から6か月以内に居住の用に供した場合に限る)で一定の要件を満たすときに、その購入等に係る住宅ローンの年末残高の合計額等を基として計算した金額を、居住の用に供した年分以後の各年分の所得税額から控除する制度です。
 住宅ローン控除の対象となる住宅ローンは、住宅の購入等のために直接必要な借入金でなければならず、当初の住宅ローンの返済に充てる借り換えによる新規の住宅ローンは原則対象外となります。しかし、以下のすべての要件を満たす場合には、借り換え後も継続して住宅ローン控除の適用を受ける事が出来ます。

 新規の住宅ローンが当初の住宅ローンの返済のためのものであることが明らかであること。
新規の住宅ローンが10年以上の償還期間であることなど住宅ローン控除の対象となる要件に当てはまること。
注:住宅ローン控除が適用できる年数は、居住の用に供した年から一定期間であり、借り換えによって延長されません。

なお、借り換えを行なった場合に借り換えで生じる手数料をローンに組み込む事で、借入額が借り換え前より増加するケースがあります。この場合、借り換えによる新規の住宅ローンの年末残高を按分計算した額が住宅ローン控除の対象額となるため、借り換えにより借り換え前より借入額が増加した者は、年末調整時に給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書を記入する際に注意が必要です(計算例1・2参照)。

計算例1:@≧Aの場合(残高が減る場合は、按分計算不要)
@当初の住宅ローンの借り換え直前時の残高    900万円
A借り換えによる新規の住宅ローンの借入金額   800万円
B借り換えによる新規の住宅ローンの年末残高   750万円
対象額=750万円

計算例2:@<Aの場合(残高が増える場合は、按分計算必要)
@当初の住宅ローンの借り換え直前時の残高    900万円
A借り換えによる新規の住宅ローンの借入金額  1,000万円
B借り換えによる新規の住宅ローンの年末残高   950万円
対象額=950万円×900万円/1,000万円=855万円

一般的には、計算例2の場合が多いようです。この按分計算は毎年使用しますので、 大切に保管ください。

詳しいことは、税務の専門家である税理士にご相談ください(近畿税理士会 姫路支部)

http://www2.kinzei.or.jp/~himeji/